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心理技術研究会では、システムズアプローチ(家族療法)のものの見方の習得と臨床実践の向上を目的とした継続的なトレーニングとしての定期研修を、原則毎月1回行っております。
研修は講義によるポイントの説明と、ロールプレイを中心とした実践的なワークによって構成され、ポイントを頭と身体で体験的に学習し、課題に取り組む形でトレーニングしていきます。

定期研修にご興味のある方・ご参加を希望される方は、「お問い合わせ」のページをご覧頂き、メールにてお問い合わせ下さい。

なお、以下の点は各回共通となります。
[参加資格]:現場での臨床実践を行っており(職種は問いません)、本研究会に所属している方。
 
     ※初めてのご参加の場合は、体験参加となります。「お問い合わせ」を参照ください。
[参加方法]:ご参加を希望される研修について、事前にメールにてお申込み下さい。
[会場]  :都内の施設で行います。
[日時]  :基本として毎月第2日曜日、他の日曜日。10時〜18時予定。
[参加費] :各回8千円となります。
[講師]  :基本として世話人代表である中野が担当し、世話人と協力してワークを実施します。



2018年前期 定期研修予定
 2018年前期のテーマは「臨床コミュニケーション力の向上」です。Clや家族と関係を作るにせよ、相手を理解するにせよ、介入技法を用いるにせよ、基本となるのはセラピストとCl・家族とのやりとり、つまりコミュニケーションになります。基礎的な臨床コミュニケーションから応用まで、それぞれ少し異なるポイントを扱います。継続ではなく、各回の参加も可能です。参加者の習熟度に応じて、臨床コミュニケーション力の向上を目的とした内容です。


#1 応答性を高める
 緊張度が高かったり、話すことが苦手なClなどでは、会話のキャッチボール自体が難しいこともしばしばあります。そうした場合には、相手がボールを返しやすくする、「応答性」を高めるようThが工夫することが求められます。相手が返しやすいような声かけや質問から始め、やりとりできる関係にする。メッセージの拘束性や応答性を高めるポイントの講義を行い、簡単な演習を通じて、その習得に取り組みます。
日時:2018年4月8日(日)



#2 語られたことを枠組み付け、共有しながらやりとりする
 やりとりはキャッチボールであり、一方的なものではありません。Clからの語りをただ漠然と聞くのではなく、あいづちをしたり、Thが理解したことを示したりするなどボールを交わしながら聴くことが求められます。勉強などで文章に付箋を貼って整理していくように、Clの語りを枠組み付け、「〇○の話」「△△の時の辛さ」など、整理しながら共有し、一つ一つのポイントを押さえる作業が求められます。これらは情報収集、仮説設定、介入の下地つくりなどどの段階にも欠かせないものです。講義&ワークにより、Thのやりとりの精度を上げることを目的とします。。
日時:2018年5月13日(日)


#3 意見の異なる複数相手にコンセンサスを作る
 コンセンサスとは、複数の人たちの間での「相互承認」「意見の一致」「合意」といった意味です。問題を何とかしようとする点では同じでも、家族や関係者の間で考え方や方法が異なり、場合によっては関係あこじれていることもしばしば見られます。こうした場合、それぞれの考え方やニーズを把握し、リフレイムしながら、問題の解決へとつながるようなコンセンサスの形成やポイントとなります。講義と演習を通じて、そのポイントを学びます。
日時:2018年6月10日(日)


#4 問題行動・症状行動を相互作用として把握する
 臨床的な問題(例えば非行問題やアルコール依存など)は、常識的には悪いことと見なされることが多いものの、Clからすればその行動をしている理由や事情があると思われます。問題や症状と見なされる行動を、「誰が(誰に)何をどうしたか、それでどうしたかったか」といった相互作用・パターンとして把握することは、一連の行動に付随するClの意図や要望などを引き出し、治療的な変化へとつなげることができます。問題行動からそのClの意図や要望を引き出し、Clの理解や治療的変化へとつなげることを目的とし、講義&ワークを行います。

日時:2018年7月8日(日)


#5 プレゼン力を上げる
 「大事だとわかっていても、なかなか行動にうつせない」といったことが誰にでもあるように、行動を変えたり、新たなチャレンジは用意なものではありません。そのため、優秀な営業マンのように、相手をやる気にさせ、積極的に行動してみようと思わせるプレゼン力も、臨床コミュニケーション力として重要なものになります。Cのニーズに合ったメリットやClにとって望ましい見通しの提示、分かりやすいメタファーの用い方など、Thが主体的に働きかけ、かつClや家族の動機付けを高めるやりとりへとつなげるよう、講義&ワークを行います。
日時:2018年9月23日(日)




2018年後期 定期研修予定
 2018年度後期のテーマは、「面接の組み立てと展開」です。システムズアプローチでは、問題システムと家族システムを把握し、それらが治療的に変化するように働きかけていくことになります。と一口に言っても、どこからどう情報収集し、働きかけていくかには働きかけていくのかにはポイントがあります。また、面接の展開の仕方は、Thの力量や特性により異なるものの、優秀なセラピストには共通するポイントがあります。基礎から応用まで取り上げ、参加者それぞれの実践・応用力を上げることを目的とした内容となります。


#6 面接の組み立てと展開の概要
 初回として、概要となるポイントを取り上げます。面接序盤における来談経緯を活用した来談ニーズの把握と話題の展開、問題場面でのパターンから何がどう把握でき、次の展開へとつなげるのか、問題システムの全体の把握など仮説設定(アセスメント)にかかわる事柄。そこでの働きかけのポイントと、すぐに介入すべきではない場合や留意事項、安全な展開の仕方など、総論としての講義を通じて学びます。。
日時:2018年10月14日(日)


#7 問題システムについての情報収集と仮説設定
セラピストの仕事は、当然のことながら臨床的な問題へのセラピー・援助です。そのため、問題とされるシステムについて情報収集し、把握することは必須となります疾患や問題行動のパターンの把握、何がどう問題とされているか、問題システムの把握とそのポイントなどについて、具体例をもとにワークを行います。
日時:2018年11月11日(日)


#8 家族システムについての情報収集と仮説設定
 システムズアプローチにおいては、問題の解決だけではなく、その過程において家族システムの機能向上を目指すことも狙いとなります。家族の動き方や「問題」への家族システムの関わり方、今後どう変化すると家族システムが機能しやすくなるかなどを講義します。また、家族システム把握のための情報収集について演習を通じて取り組みます。
日時:2019年1月13日(日)


#9 仮説検証と次の展開へ 
 仮説設定は、一度システムとして把握した仮説のまま留まることなく、その仮説を検証し、必要に応じて適宜修正し、再度仮説設定を行うというプロセスが繰り返されるものです。また、仮説検証には、Thの把握の妥当性の確認だけでなく、働きかけによりシステムのどこがどう変化したかや、偶発的な出来事による変化の影響を把握することも含まれます。仮説検証を行い、変化したシステムに加わりつつ、次の展開へとつなげることについて、講義&ワークで学びます。
日時:2019年2月3日(日)


#10 SGSSを用いた事例検討会
 SGSSとは「システムズアプローチによるグループスーパーヴィジョン・システム」のことです。この形式を用いて事例を求めるだけでも、システミックな思考に近づくと言われています。具体的な事例を題材としてシステムズアプローチの実際を学び、面接の組み立てや展開についておさらいします。
日時:2019年3月10日(日)