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心理技術研究会では、システムズアプローチ(家族療法)のものの見方の習得と臨床実践の向上を目的とした継続的なトレーニングとしての定期研修を、原則毎月1回行っております。
研修は講義によるポイントの説明と、ロールプレイを中心とした実践的なワークによって構成され、ポイントを頭と身体で体験的に学習し、課題に取り組む形でトレーニングしていきます。

定期研修にご興味のある方・ご参加を希望される方は、「お問い合わせ」のページをご覧頂き、メールにてお問い合わせ下さい。

なお、以下の点は各回共通となります。[参加資格]:現場での臨床実践を行っており(職種は問いません)、本研究会に所属している方。
 
     ※初めてのご参加の場合は、体験参加となります。「お問い合わせ」を参照ください。
[参加方法]:ご参加を希望される研修について、事前にメールにてお申込み下さい。
[会場]  :都内の施設で行います。
[日時]  :基本として毎月第2日曜日、他の日曜日。10時〜18時予定。
[参加費] :各回8千円となります。
[講師]  :世話人が講師を担当し、講義やワークを実施します。

2019年度前期定期研修予定
 2019年度は一年を通じて「家族療法を学ぶ」をテーマとしました。システムズアプローチは、家族療法を土台に発展してきた経緯があります。そのため、この土台をなくしてのシステムズアプローチの実践は本来有り得ないものであり、伸び悩みにもつながります。家族療法を学ぶことで、視点を広げ、土台を築き、参加者の臨床実践がより向上することを目指します。なお、個々のレベルに応じてロールプレイによる演習を行いますが、複数面接を多く取り入れていく予定です。

1.家族療法とは?:「問題」の見方と治療指針
 導入として、家族療法の軸となる見方や指針について取り扱います。個人や部分に切り離すのではなく、家族を含めた様々な要素やそこでの関わりを考えていくこと。「問題」は関係の中にあり、関わりを扱いながら「問題」へ働きかけること。個人・家族や関係者などのシステムの機能化や関係の改善を目指すこと。具体例によるワークを行いながら、家族療法的な視点の軸を獲得することを目的とします。午後の演習では、複数面接でその実際を取り扱います。
 2019512日(日)

2.家族療法の歴史とベイトソンの認識論
 「ダブルバインド理論」で有名なベイトソンの思索は、家族療法の発展に大きな影響を与えました。ある人によれば、「家族療法を習得するには、ベイトソンを読むのが近道」とも言われるほどです。家族療法初期の歴史と共にベイトソンの認識論の概要について学ぶことで、パターン、枠組み、コンテクスト、システムといったシステムズアプローチのキー概念への理解を深めることを目的にします。講義中心の回になります。 
 201969日(日)

3.家族のやりとりからアセスメントする
 今では機会が少ないと思われますが、以前は家族全員を集めての家族面接が行われ、面接での家族のやりとりから家族システムの把握により、家族療法が発展してきた経緯があります。どんな場面・話題で、家族の誰が語り、それに他の家族がどう反応しているかを観察し、家族システムや関係を理解することは、家族療法の基本の一つです。観察によってパターンを把握すること、逆に家族のパターンから他の場面での家族の動きを想定することなど、観察を通してのアセスメントを取り上げます。これを踏まえて、午後は家族ロールプレイの演習を行います。
 2019721日(日

4.構造的家族療法について
 ミニューチンが創始した構造的家族療法は、システムズアプローチに大きく影響を与えています。家族面接でHere & Now で家族と交流し、仲間に加わりながら、直接的に家族の関わりを変えて、家族構造を再構造化していく。言うは易く行うは難しですが、部分的にでも臨床実践の向上へとつながるポイントが豊富にあります。「エレンウエストの勝利」の逐語録の読み合わせによるロールプレイなどを行い、体験的に構造派のセラピーを学びます。
 201984日(日)

 5.複数面接トレーニング
 一口に家族面接と言っても、親子や夫婦、兄弟・姉妹などさまざまな関係があります。また、来談した家族がそれぞれ同様にニーズを有している場合や、一方は付き添いの場合、強制的に連れてきた・来られた関係などによっても対応が異なります。来談経緯やニーズ、主訴などを踏まえながら、複数面接でどう関わり対応していくかについて導入としての講義の後、二人以上の複数面接のロールプレイ演習を中心に行う回となります。
 201998日(日)





2018年後期 定期研修予定
 2018年度後期のテーマは、「面接の組み立てと展開」です。システムズアプローチでは、問題システムと家族システムを把握し、それらが治療的に変化するように働きかけていくことになります。と一口に言っても、どこからどう情報収集し、働きかけていくかには働きかけていくのかにはポイントがあります。また、面接の展開の仕方は、Thの力量や特性により異なるものの、優秀なセラピストには共通するポイントがあります。基礎から応用まで取り上げ、参加者それぞれの実践・応用力を上げることを目的とした内容となります。


#6 面接の組み立てと展開の概要
 初回として、概要となるポイントを取り上げます。面接序盤における来談経緯を活用した来談ニーズの把握と話題の展開、問題場面でのパターンから何がどう把握でき、次の展開へとつなげるのか、問題システムの全体の把握など仮説設定(アセスメント)にかかわる事柄。そこでの働きかけのポイントと、すぐに介入すべきではない場合や留意事項、安全な展開の仕方など、総論としての講義を通じて学びます。。
日時:2018年10月14日(日)


#7 問題システムについての情報収集と仮説設定
セラピストの仕事は、当然のことながら臨床的な問題へのセラピー・援助です。そのため、問題とされるシステムについて情報収集し、把握することは必須となります疾患や問題行動のパターンの把握、何がどう問題とされているか、問題システムの把握とそのポイントなどについて、具体例をもとにワークを行います。
日時:2018年11月11日(日)


#8 家族システムについての情報収集と仮説設定
 システムズアプローチにおいては、問題の解決だけではなく、その過程において家族システムの機能向上を目指すことも狙いとなります。家族の動き方や「問題」への家族システムの関わり方、今後どう変化すると家族システムが機能しやすくなるかなどを講義します。また、家族システム把握のための情報収集について演習を通じて取り組みます。
日時:2019年1月13日(日)


#9 仮説検証と次の展開へ 
 仮説設定は、一度システムとして把握した仮説のまま留まることなく、その仮説を検証し、必要に応じて適宜修正し、再度仮説設定を行うというプロセスが繰り返されるものです。また、仮説検証には、Thの把握の妥当性の確認だけでなく、働きかけによりシステムのどこがどう変化したかや、偶発的な出来事による変化の影響を把握することも含まれます。仮説検証を行い、変化したシステムに加わりつつ、次の展開へとつなげることについて、講義&ワークで学びます。
日時:2019年2月3日(日)


#10 SGSSを用いた事例検討会
 SGSSとは「システムズアプローチによるグループスーパーヴィジョン・システム」のことです。この形式を用いて事例を求めるだけでも、システミックな思考に近づくと言われています。具体的な事例を題材としてシステムズアプローチの実際を学び、面接の組み立てや展開についておさらいします。
日時:2019年3月10日(日)